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  • 執筆者の写真ふじちゃん

移住者が知るべき長野県の通貨

更新日:2023年3月21日

今日は、信州田舎暮らし日記です。

本当にどうでもよいお話です!!結論は、異文化の中でコミュニケーションをとることは、言葉が理解できても難しいと言うことです。(本当??)


さて、長野県では、野菜、漬物が通貨のようにやり取りされます。移住者は戸惑いますのて、今日はそこを少し詳しくお話しましょう。


例えば、野菜がなぜ通貨かと言いますと、色々なお礼が野菜だったりするのです。

「この間はありがとう。これ、うちで取れたピーマン」とか、最初は面食らいました。


声をかけずに黙って置かれるパターンの時には、絵本「しんせつなともだち」が頭をよぎります。誰??って。


移住した当初、職場のドアに野菜がかかっていて驚いたことがありました。

そして、野菜を自分でも作っている人に野菜を渡す場合は、その人が作っていない野菜をあげたりします。


「〇〇さんはネギは作ってなかったはず。いつもキャベツをくれるから、うちのネギを持っていってあげよう。」みたいな感じです。


結婚してお義母さんの畑を手伝うようになった後も野菜はもらい続けています。


ある時、職場で「トマトいるか?」と聞かれた時に、「うちも作ってるよ」と答えたことがありました。そうすると「うちは桃太郎だけど、何育ててるの?」と品種名を聞かれました。品種なんて分からないので「トットマトです。」と答えたら、「うちのトマトが食べられないだか??」と半分冗談で言われたこともあります。


そうして野菜がダブついた時には、畑をやっていない人に横流しします。冷蔵庫に入り切らないです。

食べるものがなかったらダイコンを食べればいいのよ。ふふふ。

と、言うわけで、長野県では野菜は通貨です。


そして漬物も通貨です。

漬物を漬けたら、近所の人や親戚に食べて欲しい欲求が長野県民は高いです。自分の漬けた漬物を認めて欲しいという承認欲求を持っています。


そのため、漬物をビニール袋に入れた受け渡しが玄関で行われます。


そして、誰かの家にお邪魔すると「これ、この間漬けたんだけど」と言われて、爪楊枝と一緒に出てくる確率が高いです。そして帰りにビニール袋に入れて、おすそ分けされる確率も高いです。


漬物を頂くのは村の仲間に入れて貰った証拠なので移住者は喜びましょう!そして、次に会った時に、自分の持っているボキャブラリーを最大限に使って評価を伝えます。そうして漬物通貨圏の仲間入りです。


他にも、家でついた餅、自分の田んぼで作った米も通貨ですが、この通貨価値は相当高いと感じます。私の周りの人は、本当に信頼した仲の良い人にしかあげないです。「あんただけだから、他の人には言わないで」という、重いメッセージ付きの場合もあります!!


貰ったらお返しするのが礼儀なため、それ相応の心のこもったお礼をします。野菜を作っていない場合は、旅行に行った時にお土産を買ってくるとかでもOKです。


関東地方のドライな人間関係の中で生まれ育った私には、この勘どころが未だによく分からない時があります。そして私は色々と気にしないタイプなので、夫に注意されます。

やっぱり移住するなら、そういった近所付き合いを知っておくのって大切ですね。


写真は、いつかどこかをドライブした時の写真です。多分、県内のどこか〜。



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